昭和医療技術専門学校の講義レポートより

2017.12.12 Tuesday

先日の学校講演より。

昭和医療技術専門学校から生徒さんの感想が届きました。

生徒さんの感想を拝読しながら、驚くことは、

マサのヒマラヤ経験談を通して、生徒さんが感じ取ったそれぞれの世界観が表現されていること。

マサと生徒さんの経験が重なり合いながら、感想が語られている面白さです。

感想を書く作業を通して、生徒ひとりひとりが自分の経験をふりかえり、みつめて、

じぶんにとっての新しい道を探していく手立てとして、講演を糧としていることも伝わってきます。

気負わずに、素直に書かれている言葉の数々。

生徒さんの真意に自らを見つめて成長していこうとする静かな想い。

昭和医療技術専門学校は医療人特論という講義に、山藤校長とつながりのある様々な著名人が講義に訪れていますが、

生徒さんの「聞きとる」ちからに、講演者の内的な世界観を引き出させていくちからがあり、

互いの気づきとして共振する・共感することで、そこに生きた学びが展開されていきます。

講義では語りての経験がリアルであること。身体と心を切磋琢磨しながら自ら求める道に真剣に生きてきた経験談なくしては、

はじまらない講義なのですが、第二思春期の人間が自らの存在や生き方を問う真っすぐな気持ちに対して、

学校側がそうした生き方を学べる講義を用意しているってすごいなーと改めて思いました。

生徒さんたちのマサが経験した世界を自分の身体知を働かせ聞き取っていることが感想文。

抜粋になりますが、紹介させて頂きます。

 

〇一番印象に残っているのは「日常では文字が多く、視覚や視野、思考が中心。自然のなかでは五感がすべて感じるため、

身体の感覚が開く。身体で感じるのはいま、この瞬間。目的に向かう意識よりも空間に身を置く。一瞬のひとつひとつを大切に、

そのひとつひとつ起こることに心を開く」という言葉です。山頂は目的に意識しすぎてしまうと、危険なんで、今は空間に身を置いて、今大事なことに集中するべきだと思ったし、この言葉は登山の時だけではなく、いまの自分にも当てはまることだと思い、臨床検査技師なる事だけを意識するより、少し違うかもしれないけれど、ひとつひとつの授業に集中して身につけていくことが大事なんだと思う。それ以外のことでも当てはまる言葉だと思って、すごくいい言葉だと思いました。

 

〇私は自然が好きです。森の匂いや風の音を感じられる場所が好きです。しかし、登山となると話は別です。冬山の雪だらけの世界に、雪崩が起きて死ぬかもしれない場所に行くということは、ただ自然が好きでは通用しないだろうと考えていました。

また、たとえ行ったとしても、死と向き合いながら、自然を楽しむ余裕なんてないだろうと思い、そんな世界にいこうなんて一瞬も考えたことがありませんでした。今回の講演のなかで、小さなストレスでも精神が不安定になるから、頭が勝手になかったことにしたという話があり、どんな世界だよと思いながら、人間の身体はその環境で生きようとしたときに、意思に関係なく、動くことを知りました。また低酸素の状態でいると大事なところに酸素を送るので凍傷になりやすく、記憶もいつものように思い出せなくなると聞き、人間の対応力の強さに驚きました。

〇酸素の少ない状態になると、いのちが身体に反応して反射的な行動をとっていたり、医療では説明することのできない力が身体にはあることを知りました。これは身体が一生懸命、いのちを守ってくれているんだと思います。なので絶対に自らいのちを無駄にするようにことはしてはいけないと思いました。

 

〇私もマサさんのように胸を張って「自分を生きている」と言えるような生き方をしたいです。

〇その一緒に湧き上がる感覚はマニュアル化できないものということに感心しました。

〇ヒマラヤ登山とはとても危険で生と死が隣り合わせになっているものだと前々から思って怖いものだとばかりと感じていました。

今回のマサさんのお話しを一通り聞いて、登山している中でも新しい発見があることを知り、前のような偏見がなくなりました。けれど登山中の事故の話など、生易しいものでもないんだよなと痛感しました。

 

〇今回、マサさんの講演を聞いていて、山に登ることが本当に好きなんだなということが伝わってきました。

登山のお話しをしているマサさんの楽しそうな顔だったり、危険な体験や友人の死を経験をしても登山を続けていたりなど、

ほんとうに登山をすることが好きなんだなと思いました。私だったら、死にかけたり、友人が死を経験したら二度と登山はしたくなくなるし、考えたくもなくなると思います。お話しのなかで、ヒマラヤで死にかけて、登山がしたくなくなったのかを確かめるために、マッキンリーにひとりで登山に行ったと言っていました。これを聞いて、もう一度登山をする「覚悟」を感じました。

他人の意見に流されず、自分の道を進もうとしたんだなと思えました。恐怖と感じた山に、ひとりで行くなんて普通の人では考えられないです。けれど強い覚悟をもったマサさんだからこそ行けたんだと思いました。

山に溶け込むとはどいうことなのだろうかと考えた時、それは山に心を向けることではないかと思いました。

山に心を向けることで、山に向き合い、登山が好きだと身体が判断し、風が気持ちいいと感じたり、天気が良くなって嬉しかったり、つながっているのかなと感じました。

 

〇マサさんがヒマラヤで細胞が喜ぶような感じを味わったと話していて、少しですが共感するところがありました。中学の時、ハンドボールをしていましたが、決勝戦の試合でダブルスコアまで追い込まれていましたが、1点差まで追いつき最後は1点差で勝つことができたとき、身体全体か喜んでいたことを覚えています。その時、初めて嬉し泣きをしました。細胞が喜ぶレベルまでいったらどのように感じるのかなと思いました。

 

〇自分が臨床検査技師になろうと思った理由は正直な話、安定した職について、できるだけ早く金を稼ぎ、妹の学費の足しにできたらと考えて選びました。マサさんの山に登ろうとした理由を聞いて、とても羨ましいと思いました。まるで物語のような偶然が重なり、そして何より未知の世界に一歩、踏み出した、その勇気が羨ましいです。自分が選んだ道なので後悔はしていませんが、

このような話を聞くたびに、他の道もあったかなと思ってしまいます。

マサさんの写真はどれも綺麗に撮れていました。

私はてっきり、スナイパーのごとく、その一瞬を狙ってのものだと思っていました。ですが、実際には綺麗に撮ろうとした写真は心に響かなかったから、自分の心に響いたものを撮っていると言っていました。自分もこれからは写真を撮るときに心が動いたときなどにシャッターを切りたいと思います。自分が変な人だということは自覚しています。ですがマサさんの話を聞いて、変な人でも突き抜ければすごい人になれると知り自信になりました。

 

〇個人で山に登ることとチームで山に登ることでは、感じられることが違うんだということが分かりました。

僕は個人で感じることより、チームで感じたいなと思いました。チームでは仲間同士の感謝を感じることができます。

僕は感謝という言葉が好きで真剣に取り組んだ後に、みんなで感謝し合えたら最高だろうなと思いました。もちろん、意見の食い違いもあると思います。よいチームで感謝し合うためにも、お互いの意見を尊重し、認め合うことが必要だと思います。

 

〇自然を感じることはその空間に身を置くことが必要なんだと思いました。マサさんが山と仲良くしているのと同じように、僕たちもその場に行って、周囲の自然と仲良くなることが自然を感じるために一番必要なんだと思います。また感じた事をそのままにせず、心にとどめることも必要だと思います。感じた事を考えたり、人に伝えたりするためにも、心にとどめることは必要だと思いました。

 

〇宇宙、私、他者。この3つの関係性はなんだろうなと最初に聞いたときに思いました。

マサさんはどうして山を通して、この3つのキーワードを選んだんだろうと思いました。けれど、話を聞いていてなんとなくわかりました。完全に理解するには僕も山に行って感じる必要があるなと思いました。

「宇宙」とは、山が見せる景色や自然のことだなと思いました。「他者」というのは、登山を終えるまでに関わった人全員。」「私」は自分自身の事だと思いました。この3つの関係は山以外のところでも成り立つかなと思いました。

「いのち」の実感やいのちが不安を受けないようにしたなど、「いのち」の話は面白いと思いました。山を登り、極限な状態になったり、死にそうな経験をしたマサさんが話すから説得力があるなと思いました。いのちにもなにかを感じたりする能力があるという考えがいいなと思いました。マサさんの考えを聞いて、僕自身好きだなと感じる部分が多かったです。マサさんの生き方は素直にかっこいいなと感じました。マサさんのようにはとても真似できるようなことではないですが、マサさんのように広い心をもって、

人と関われる人になりたいと思います。マサさんの話を聞けて良かったです。

 

〇私が今回思ったことは、死ぬかもしれない山に登るという強い気持ちはどうして生まれるのか。家族や周りの人を悲しませてしまう恐怖や死にに対しての恐怖などはあるのか、知りたくなりました。また恐怖を感じているとしたら、それを上回る登りたいという気持ちがあると思いますが、そこまでの気持ちを生む登山の力はどういうものなのだろうと自分も実際に感じてみたいと思いました。私は今まで学校の行事でしか山に登ったことしかありません。ですが美しい景色や瞬間でこんなに心が動くんだなと今回は感じることができました。素敵な空間を作ってくださりありがとうございました。

 

〇マサさんは自然に触れることで。いのちの実感を得ることができる。とおっしゃっていましたが、私も少し違うけれど、そうだなと共感しました。毎日の生活のなかで、動物の肉を食べたり、水が飲みたくなったり、そういうふっとした所でも生きているんだなーと思うことがあります。いまは情報化社会であり、技術も発展してきて、日常のなかに限られた範囲の中でも、自然やいのちについて考える機会やチャンスは色々転がっているということを自ら感じ取れるように、日々生きていきたいと思いました。

自ら閉ざして、機会やチャンスを逃してしまわぬように、毎日、自分の五感で感じて生きていたいと思います。

 

〇山を登っていると生と死をさまよったり、不安と喜びなど色々な感情を持ちながら、前に進んではいるけれど、その思いがあって、山に登り続けている姿が生きている人なんだとわかりました。そこで、生きている素晴らしさを改めて感じるのだと思いました。けして楽ではなく、苦しいことが多いと思うけれど、あきらめない山登りを続けているマサさんをとってもかっこいいと思いました。

 

〇チョモランマで下山を決めた事は諦めたことではなく、自分の限界までやり通したからこその判断であったのだと思います。

いま、この瞬間は一度しかない。この瞬間の判断が未来を変えるのだと感じました。後悔しないためにはあきらめないことが一番だと思いました。

 

〇今の私にはやりたいことがあっても、追いかけたいという前向きな気持ちも気力もないなと感じました。やりたいことを真っすぐに突き進むマサさんに憧れます。話のなかで「一瞬の無限、そこに生まれる共振の世界」というのがありました。いま一刻一刻と進んでいる時間、感じているものはマニュアル化できないし、この瞬間に湧き出てくる感覚があります。これは自然だけでなく、人にも言えます。マニュアルの過去やその人をイメージでけでみていては新しいところは見えません。それでは自分の世界を狭くしてしまうだけなので、いまを感じることで、様々なことを受け入とめ、世界を広げていかれればいいなと思います。最後の演奏会では、思うがままに音を出すという普段の自分であったのなら、恥ずかしいと思ってできないだろうと思うことをみんなで歌って、奏でることで、自然にできた気がします。音譜のない音楽をするその自由な楽しさを感じました。少し、自分を解放していたような気かしました。マサさんの話から、たくさんの考え、気づきがありました。すごく楽しい時間となりました。

 

〇たくさんの写真をみることができて、とても嬉しかったです。講演のなかで、何度も、自分の感覚を信じる。感じる。という「感覚」という言葉を聞きました。それは自分を信じること。気持ちを素直になることに似ているのかなと思いました。自分を大切にして、マサさんのように、私自身を生きていきたいと思います。

 

〇マサさんのように極限の状況に遭遇したことがないので、自分の経験を書くことはできませんが、普段の生活のなかで、身体が本能的に動くことは体験してきました。その本能を自然のなかに身を置くことで最大限に引き出そうとすることは、今まで考えたこともなかったし、今日の講演を聞かなかったら、これから先も考えられなかったなと思います。身を置いてみたいとな思いました。一人でやり切るというスタイルが自分には絶対真似できないなと思いました。マサさんは一人でやるということは、何かあったら、全て自分に責任があるという逃げ道をなくすというか、言い訳を作らない感じで、ここは今の自分には無いものだと感じました。

学校のみんなと同じ目標があり、毎日頑張っているけれど、どこか他人に任せているところがあって、なにかあってからの言い訳にしていたなと思いました。協力することは大切だけど、全てを任せるのではなく、自分のできることは精一杯やり、それを一人でもできるように技術力を身につけようと、今回の講演を聞いて感じました。

 

〇私も色々な体験をして感性を高めて、自分らしい生き方ができたらいいなと思いました。

〇人はひとりでは生きられないけれど、一人でなにかをしないといけないこともあり、その時に拠り所となる自分の感覚を磨いていきたいと思いました。

 

〇マサさんの学生の頃「大学では成績が良くなくて、教員を目指して入ったのに目標を見失っていた」とありました。

しかし、「探検部に出会い、高校の時に比べて自分が生き生きしていると感じやりたいことが見つかった。」とあり、きっかけは自分が目指していたり、考えていることではなくて、なんとなくでも感じたことが自分にあっていたりするんだなと思いました。

自分がやりたいことが自然と見つかるのは、とても幸せなことなんだと思いました。幸せは自分で掴み取るものだとよくいいますが、幸せは生活の中に転がっていて、それを自分の感覚で見つけられた人に幸せが訪れるのかなと思いました。

マサさんからもらったパワーを活かして、これからも頑張っていこうと思います。

 

〇「すべての責任は自分」というお話しがありましたが、これは前回の医療人特論の内容と通じるところがあるなと思いました。

登山家であっても臨床検査技師であっても同様であり、この言葉のように生きられるのが「大人になる」ということなのかと思いました。またこの言葉のように、起きたことはすべて自分の責任だと言い切れる人こそ、いのちを預けたいと思ったり、信頼できたりするのかなと思いました、今の自分はまだまだこのような言葉は言えそうにないけれど、臨床検査技師という人のいのちを預かる職を目指す人間として、このように言えるような人間になりたいと思いました。

 

〇マサさんと奥さんの優美さんのお話しから、おふたりとも、しっかりした芯の部分をもっていらして、信じる強さや実行する強さがつながっているんだなと思いました。私も芯となる考えや思いをしっかりと持って、日々勉強に取り組みたいと思いました。

〇マサさんと優美さんの関係性が素敵だなと思いました。不安な気持ちをそのままにして置くのではなく、なにが不安なのかを考え話し合うこと。お互いを信頼し合っているのだということがほんの少しの時間たけでもよくわかりました。その信頼関係を築けた要因の一つは「話す」ところにあるのかなと思います。多くの夫婦はきっと不安なことがあって、自分のなかでぐるぐる考えが回ってしまうだで、そのままその不安な出来事が終わるまで苦しいままだと思います。不安だという気持ちを表に出しても、大丈夫だと流されて終わってしまうことが多くあると思います。そうではなく、まず自分が不安に思っているのはなんだろうと考えること。それが分かれば、その気持ちが楽になるように行動を起こしていること。またどちらか一方ではなく、互いが尊重していることが、おふたりの強さなのだろうと思いました。

 

〇自分は自分を生きているかと聞かれたら、そんなこと自信をもって言えないことだなと思ってしまいます。厳しい環境に耐える力、いつでも素顔で自分にとって不利益な感情を吹き飛ばすような心を持っていて、話を聞くうちに憧れてきました。神のような存在だと思います。自分はちっぽけな山しか登っていなので力及びませんが、マサさんのような忍耐力が欲しいと思いました。

多分、この忍耐力は厳しい環境下で楽しみを見つけることで耐えられたのかなと思いました。なぜなら、マサさんはデスゾーンでの出来事やヒマラヤK2などの話をされて、辛かったとか、厳しさを伝える時も笑顔で話されていて、なにかそこで楽しいことがあったのではないかと思いました。だからこそ、その発見や未知なる山に挑む気持ちを知りたいと思いました。

今回は自分とって糧になる講演でした。これをもとに自分の成長につなげていきたいと思います。

 

〇世界最高峰エベレストに無酸素チャレンジ。この言葉だけでもすごいですが、プラスして単独登山。過酷以外の何物でもないなと思いました。頂上があともう少し、だけどフラフラの状態。山頂の魔力。様々な思いが交錯するなかで、全てを忘れた瞬間に

「生きて帰ろう」この話を聞いた時、よく理由はわからないのですが、一番田大切なことは何なのか?ということが、その状況下で気づいたということに感動しました。マサさんの写真はどれも綺麗で目を奪われるものでした。よい瞬間わ待つのではなく、心に響いた瞬間を逃さないうちに撮る。マサさん流の考え方でいいなと思うと同時に、マサさんだから撮れる写真なんだろうなと感じました。純粋にとっても楽しく授業を受けられました。もっとたくさんのお話しをマサさんから聞きたいと思いました。なので、必ず進級して、来年、会いにいきます。

 

人の心根に寄り添うことのできる医療人を育てる学校、

昭和医療技師専門学校。

素晴らしい感想をありがとうございました。

 

 


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